キャンプと天気は切り離せない要素です。
世界的にみても特に雨天が多い日本、そして特に天気の変わりやすい山林。
改めて文章にしてみると、もう雨が降らない方が珍しいのではと思うくらいですね。
そんな地域の中でキャンプする我々は、雨の日でも充分エンジョイできるように最低限の準備をして当日に臨みたいものですね。
今回は、キャンプ中の雨に備えて最低限必要な物をご紹介します。
テント
始めに結論。耐水圧1500mm-2000mm程度のテントを使用してください。
今時は安価なテントでも耐水圧1500mm以上はありそうですね。
テントの生地がどれだけの水圧に耐えられるかを表す指標。
一般的に、耐水圧が1000mm以上であれば、雨天でも安心して使用できます。
ただし、耐水圧が高いほど生地が厚く重くなり、持ち運びが困難になる場合もあります。
傘:約300mm
レインウェア:約5000-10000mm
GOATEX:約45000mm!
一般的にやや強い雨量とは10-20mm/時間くらいでしょう。
この場合、推奨される耐水圧は1000mm程度です。
というわけで耐水圧は1500mmあれば充分。しかしながら高ければよいというものでもなさそうです。
この耐水圧は数値が高いほど雨には強いのですが、逆に通気性が失われてしまい晴天になったらテント内が暑すぎて不快になってしまいます。
このバランスを考えた場合、耐水圧1500mm-2000mm程度がベストと言われています。
サーカスtcを筆頭に近年ポリコットン性のテントが充実しています。
ポリコットンの特徴は、通気性の良さや比較的火の粉に強い他、吸水性が高い=結露しないので冬キャンプに向いています。
半面、雨に弱いこともよく知られており、一般的にポリコットンテントの耐水圧は300-400mm程度と言われています。
傘でしのげる小雨程度ならば問題ないですが、あらかじめ雨が降りそうな天気ならば違うテントをチョイスした方が無難そうですね。
グランドシート
先にテントについてお話ししました。次は地面に溜まった水についての対策についてです。
キャンプでは雨が止んだとしても地面に水はしばらく残りますよね。
テント自体の耐水圧が2000mmだったとしても地面に残る雨はじんわりと浸透してきます。
そこで登場するのがグランドシートです。
グランドシートはテント底面からの雨水浸透を防ぐ目的の他、石等による傷を防いだり地面からくる冷気を緩和させたりとかなり有能な働きをします。
テント購入の際、セットで購入するのがおススメです、というか標準装備として販売してくれ!というくらいマストなアイテムです。
オレゴニアンキャンパーのグランドシートは汎用性が高く個人的にはおすすめです。
専用品がなく汎用グランドシートを購入した場合のコツとして、テントより大きい場合は端を折り返してテント底面からはみ出さないようにしましょう。
はみ出してしまうとそこに雨水が溜まってしまい、せっかくのグランドシートが無意味になってしまいますからね。
長靴
雨天キャンプはもちろんのこと、水辺や朝露で濡れた草原でキャンプを行う時にも長靴は役立ちます。
ただし、キャンプ中ずっと長靴で過ごすのも足が蒸れてしまってなんだか嫌ですね。
そこで履かないときは折り畳んでコンパクトにしまえるパッカプルレインブーツがおススメです。
私は6-7年前に購入した日本野鳥の会から販売されているバードウォッチング長靴をずっと愛用しています。
破れ、水漏れ等もなく長年愛用しており、自信をもっておススメできる逸品です!
大きいビニール袋
雨キャンプで一番しんどいのが撤収時。
雨の中、焚火台や調理に使った器具、イスにテーブルをかたずけ最後は一番大物のテント収納…考えただけでも疲れる。
しかも、後ほどテントをまた広げて乾かさなければいけません。
というわけで、濡れたテントをくしゃくしゃっと大きなビニール袋に入れてしまえば、あっという間に面倒な撤収を済ませることができます。
テントが入るサイズということで、45Lや70Lが良いかと思います。
まとめ
あらかじめ雨が降るとわかっていれば、それなりの装備で出掛けることが出来ますが、天気の移り変わりだけは、どれほどAIが発達しても読めるものではありません。
この他にも快適にキャンプを過ごす雨の日アイテムもあるかと思いますが、今回は撤収時に特化した必需品の紹介になりました。
最低限のアイテムなので、いつものキャンプ道具に混ぜて持ち歩いてもらえたらと思います。
それでは楽しいキャンプライフを!